読書感想文を書き散らす。

小説・漫画の感想を書き留める。ネタバレあり。

この純愛がやばい!『青野君に触りたいから死にたい』ー椎名うみ

 

 

Pixivコミックから試し読みしてまんまとハマってしまいました。

しかも夜中に読んじゃったもんだからさ・・・布団から足が出せませんでした。

 

 

青野くんに触りたいから死にたい(1) (アフタヌーンコミックス)

青野くんに触りたいから死にたい(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

青野くんに触りたいから死にたい(2) (アフタヌーンコミックス)

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2017年11月時点で2巻まで出ています。

続きが気になる~!!

 

 

<あらすじ>※ネタバレあり

 

主人公の仮屋優里(かりやゆうり)は根暗な女子高生で、いつもひとりぼっちだけど特にそのことに対して劣等感とか孤独感は感じていない、普通の女の子。

クラスメイトに名前を覚えられていなくても、教室でひとりでお弁当を食べていても気にしていません。

 

そんな彼女が、はじめて恋をします。

相手は違うクラスの一度も話したことのない同級生・青野龍平(あおのりゅうへい)。

ふとしたことから彼に一目ぼれし、彼に近付きたくて思い切って告白します。

 

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↑ぼっちを拗らせすぎて自意識過剰になってしまう優里。かわいい。

 

 ほぼ初対面にちかい優里の告白を青野君は受け入れ、そこからは高校生らしい仲睦まじい交際がスタート。

青野君と出会う前の自分を思い出せない・・・優里ははじめてできた彼氏にぞっこんになりますが、そんな二人を悲劇が襲います。

 

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付き合ってから2週間で、青野君は死んでしまいました。

青野君のいない世界で生きてなんていけない。

そう思い詰めた優里は自殺を図ります。

しかし、そんな優里のもとに現れたのは、幽霊となった青野君でした。

 

優里にだけ見える青野君はいつもの青野君でした。

触れることもできないし、ほかの人に紹介もできないけれど、それでも優里は恋人が戻ってきたことを喜びます。

 

そんな二人の日常ですが、あるきっかけから度々青野君の様子が可笑しくなります。

いつもの優しい彼ではなく、優里を支配したがる「もう一人の青野君」が出てくるようになり、彼と接触した後の優里は体調に支障をきたすように。

青野君は青野君で、「もうひとり」が出ている間は他人に憑依していて、なにがどうなっているのか分からない。

 

彼が出てくる時間は次第に長くなり、その間の記憶はいつもの青野君にはありません。

 

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↑青野君ともっと一緒にいたい優里は、彼に「私に憑依できるのか」と尋ねますが・・・。

 

とうとう「もう一人の青野君」により怪我人も出てきてしまいます。

優里はオカルトオタクのクラスメイト・堀江美桜(ほりえみお)と、青野の親友・藤本と共に、青野君を救うために行動します。

 

優里は悪霊と化す青野君を恐れながらも、それでもずっと一緒にいたい。

青野君のためにも彼を成仏させなきゃいけないとは理解していても、それなら一緒に死にたいと思っています。

青野君のためならなんだってする女の子なのです。

 

1巻では二人の恋愛模様や、幽霊と人間であることの切なさが描かれていますが、徐々に青野君の恐ろしい一面が広がっていきます。

もう一人の青野君は何者なのか?

二人はどうなっていくのか?

という点を主軸に優里の青野君への愛情や献身、幽霊と人間の恋愛を描いています。

 

 

優里ちゃんの一途で素直なところが非常に可愛いんですけど、一方でホラー描写もバンバンあるので苦手な人は注意かも。

 

優里に化けて美桜の家に入りたがるもう一人の青野君。

青野君が優里に憑依しているときの心象風景。

バツのついた電柱やごみの散乱した部屋。

青野君の部屋?にいた謎の人物。

 

めちゃくちゃ怖い。

 

伝統的なオカルト要素も出てきます。

「幽霊は招き入れられなければ入ることが出来ない。」とか。

 

『ぼくのエリ(原題:Let the right one in)』という映画があるんですけど、これは吸血鬼が出てくる物語で、この映画で初めて知ったんですが、吸血鬼も「入ってよい」という許しがなければ建物や部屋に入ることが出来ないんですね。

原題のLet the right one inは「正しきものを入れよ」という意味。

招いても良いものだけを招きなさいということでしょうか。

 

ぼくのエリ 200歳の少女 スペシャルプライス版 [DVD]

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この映画は『モールス』という題名でハリウッドリメイクもされていますので、よかったらどうぞ。

 

モールス (字幕版)

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優里は青野君に「入れて」と言われれば拒むことが出来ません。

彼のことが大好きだから。

それがいっそう青野君を暴走させて自分や周りを傷つけることになってしまう。

 

二人が人間の世界で一緒になれないのなら、やっぱり優里が死ぬしかないのかな・・・とも思うんですが、優里が死んでも青野君とは一緒にいられない、ともう一人の青野君が否定しています。

 

もう一人の青野君は、感情が見えず恐ろしい存在ですが、優里にだけは優しい。

彼女を傷つけた同級生を怪我させたり、彼女の質問には対価をねだらずちゃんと答えたり。

青野君が優里に憑依している間、優里と話しているのはもう一人の青野君です。

もう一人の青野君は死者の世界?で優里にご飯を無理やり食べさせようとしていますが、これってヨモツヘグイなのかな。

あの世のものを食べると現世に帰られなくなるっているやつ。

 

もしかしたら青野君は青野君で、二人がずっと一緒にいられるために彼女を死者の世界に縛ろうとしたのかな・・・?

 

どちらにせよ、謎が多くて二人がこれからどうなっていくのか予想が付きません!

3巻はいつ出るのかな~

pixivコミックでただいま5話まで無料掲載中なので、ぜひ読んでみてください!

 

 

↓オカルトオタクで引きこもりの美桜。ふたりともコミュ障でかわいい。

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↓青野君の親友・藤本君。遠慮がなくてなんでもはっきり言う性格。

青野君に憑依されたことから優里を意識しつつある(萌え要素)

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 たしかに優里はメンヘラだよ・・・!

 

 

 

 

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